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「上には、上がいる」入社後、この実感を得られたことが嬉しかった

インタビュー Interview

「上には、上がいる」入社後、この実感を得られたことが嬉しかった

データサイエンティスト Hさん

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前職では社内SEとして働き、もっと力を付けるために、プロジェクト全体を見られるAIジェネラリスト、且つ、分析のスペシャリストの両方ができる会社を探していたHさん。その両方が揃うキヤノンITソリューションズ(以下、キヤノンITS)に入社した後に感じたことは......“井の中の蛙”だった、と言います。その言葉の背景や、仕事のやりがい、どんな人に向いている環境なのかなどをお聞きしました。

AIジェネラリスト、且つ、分析のスペシャリストを求めて

—— まずはHさんの入社のきっかけを教えてください

前職は2010に新卒で入社した食品卸会社で、在庫管理や需要予測などの仕事を担っていました。そこでは、私自身でPythonを書いて、どちらかというと勘や経験をもとに機械学習モデルを作っていました。個々人で作業することが多かったので、これからはデータの分析なども行いながら、ちゃんとしたチームを作ろうという話になって。そこから情報システム部門に配属になったんです。上流から他の部門も見られるようにはなったのですが、やりたかった分析はほとんどできなくて、いわゆる社内SEとしての情シスの仕事や、食品卸会社だったので消費税増税の対応、加えて事務所移転などを担当することに。さらには、部署自体が今後は基幹システム改修をメインにやっていくような話になり、このままだと本来やりたかった分析の仕事ができなくなってしまうなと思い、転職を考えるようになりました。当時33歳で、転職するなら35歳までにはと思っていたので年齢的なタイミングもあったと思います。

—— 転職活動の軸は何だったのでしょうか?

自分で言うのもなんですけど、いいアルゴリズムというか、いい機械学習モデルを作るのは結構自信があったんです。でも、それ以外の周りのことってすごく幅広くて知らないことばかりで。なぜその課題を解くのかといった課題発見から、どうやって運用までもっていくか......データを集めるところから最後まで全部できるところを探していました。全体も見渡せて、分析もできるようなAIジェネラリスト、且つ、スペシャリストの両方ができるところというイメージでしょうか。

あとは、AI系はいろいろなアルゴリズムがどんどん研究開発されている分野なので、そういったものを自分だけではなくチーム全員でキャッチアップして発信できるような環境がいいなと思っていました。

そこで、転職エージェントに相談したところ、キヤノンITSのデータサイエンティストのお話を聞いて、自分のやりたかったことが実現できそうだ思い、入社を決めました。

—— 実際にキヤノンITS入社してからはどのように感じましたか?

人に恵まれた環境があるなと感じました。例えば、私の先輩になるのですが、課題設定が上手でとても細かいところまで気を使いながら全体を見られるので、まさに私がめざしていたAIジェネラリストのロールモデルでした。こういった方々がいるのは、入社前に思っていた期待を上回っていて、私自身とても勉強になっています。みんな積極的に仕事に向き合っているなという印象を受けているので、刺激になっています。

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「DataRobot」を使ったAIソリューションの提案

—— 現在の部署や仕事について聞かせてください

部署はいろいろなチームに分かれています。私が所属しているのはAIチームで、「DataRobot」というAIソリューションがあり、主に大企業のお客さまに向けて提案から導入までを行っています。DataRobotは、AIによるデータ分析や数値予測を専門知識がなくても業務に活用できる機械学習プラットフォームで、今までPythonでプログラミングしていたものを、データを投げると機械的に自動でやってくれるイメージのサービスです。

さらには、AIソリューションを売るだけではなく、プロジェクト全体の課題定義・解決から最終的には運用にまで携わっていきます。

—— Hさんはどんなところに仕事のやりがいを感じていますか?

Kaggle(カグル)といってデータ分析の世界的コンペティションがあり、そのトップの方たちが開発したものがDataRobotなんです。世界1位とか、そういうレベルの方たちがDataRobotをどのようなアルゴリズムで計算しているのか、その中身を全部見ることができるのでとても面白いですね。しかも、代理店としてDataRobotを扱う立場にあるので、お客さまとして購入した際にわかる使い方だけでなく、裏の事情といいますか、なぜこうなっているのかという詳細な説明まで聞けるのは、データ分析に興味がある私としては仕事をするうえでのモチベーションに繋がっています。

—— Hさんの好奇心を刺激する環境があるんですね。キャリア入社の方は、キヤノンITSでどんな知識や経験を活かせると思いますか?

今まで携わってきた業界の知識はとても活かせると思います。先程、私の前職が食品卸会社だと申しましたが、その中でも卸業を扱っていました。キヤノンITSは製造業界にも強いので、前職の経験を活かして小売業への販路拡大を提案したところ、今、実際にプロジェクトが動いていて、私が担うミッションの1つになりました。

もちろん、特定の業界知識がなくても大丈夫です。一番はデータ分析がやりたいかどうかだと思います。今までデータベースや基盤を作ったり、運用フェーズまではやっていたけれど、これからはデータを分析・活用をしてより上流工程に携わってみたいという方に向いていると思います。協業先のコンサルティング会社と普段からやり取りをしたり、あちらから出向してもらうこともあるので、コンサルならではの知見を共有していただき、私自身も学ぶことも多いですね。

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「もっと学びたい」その知的好奇心を後押ししてくれる会社

—— ご自身の成長を感じるのはどんなときですか?

転職した当初は、成長というより、知識不足を痛感したといいますか......スペシャリストとして、自分はデータ分析に強いと思っていたのですが、入社してみると尊敬できる強者ばかりで、上には上がいるなと(笑)。言ってしまえば“井の中の蛙”ですよね。でも、そこがすごく嬉しかったんです。もっともっとレベルアップしたいなと強く思えて。

今は全体を見る立場でもあるので、物事を構造化して考えるのがとてもうまい先輩の姿を見て、私自身もその辺をしっかりと推理できる能力を身に着けていきたいと感じています。

—— レベルアップのために心がけていること、今後の目標はなんですか?

技術者としては当たり前のことかもしれませんが、わからなかったら即、調べることを意識しています。休日も調べものをして一日を使うこともあり、自習が癖になっているのかもしれませんね。もちろん、社内に対して自分の要望を出したり、わからないことは相談できる環境があるので積極的に聞いています。この前は、「こんな研修を受けたいです」と上長に相談したところ、すぐにOKをもらえて、研修費用を気にすることなく学ぶ機会を得ることができました。

学ぶ姿勢に対して、会社としての支援がとてもあると思うので、知的好奇心を持って自身が発信すればいくらでも成長のチャンスがあります。

今はプロジェクトの一担当者として案件に携わることが多いのですが、今後2、3年のイメージとしてはPMのようにひとつのプロジェクト全体をまとめられるようになりたいので、まだまだ成長していきたいですね。

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自分がやりたいことの「サイン」を投げる

—— どんな方がキヤノンITSに向いていると思いますか?

私の部署は、イメージとして穏やかな人が多いですね。良くも悪くもですが、前職では結構きつく言われることがあったので、キヤノンITSの社員は話し方や聞き方が穏やかかなと感じます。

とはいえ受け身というわけではなく、自走できないとだめ。自走といっても何でもかんでも自分でやるということではなくて、「こんなことをやりたいんだけどどうですか?」という、最初のサインを投げるところができればいいなと思っています。サインさえ投げればみんなが協力してくれますから。自分の発案だから全ての責任を持ってプロジェクトを引っ張っていかなくては......ということは全然なくて、本当にやりたいことの意志を投げれば、それに対して応えてくれる場所です。なので、キヤノンITSに向いている人は、穏やかな人が多い環境の中で、周りと協力しながらやりたいことを発信していける人かなと思います。

—— 最後に、御社への転職を考えている方にメッセージをお願いします

IT業界というと勤務条件がきついイメージがある方もいるかもしれません。しかし、キヤノンITSは働く上での待遇もとても充実していますし、有給も5日連続で取ることが可能など、休みも連休も推奨しています。

実際に私も土日は、どちらか1日は遊びに行ったりするリフレッシュの日で、もう1日は勉強をしたりコンペに挑戦したりしています。コロナ禍で難しくなってしまいましたが、今後は海外旅行に行ってみたいと考えています。実はいろいろな所を巡るのが趣味で。目的地を決めずに行くことが多いんです。たとえば、この間は東京から河口湖まで自転車で行って、富士山を登頂して帰ってきました。軽装備のママチャリで......始めはちょっとコンビニでも行こうかなという気持ちだったのですが気づいたら山梨県にいました(笑)このように、しっかり!?とリフレッシュしながら、ワークライフバランスの整った環境で仕事に打ち込むことができる会社だと私は感じています。

最後に、この部署のことで言うと、AIを体系的に学べる機会がたくさんあります。アルゴリズムの手法に関しては、正直、インターネットにいくらでも転がっているのでどうにかなると思うのですが、どう課題設定をして、どう進めていって、なぜその分析をするのか、といったところを上流から触れることができるのがこの部署の魅力です。このように、しっかりと学べる会社はなかなかないと思いますし、私自身がとても勉強になっているから感じることです。ぜひ、お互いに切磋琢磨しながら、一緒にいろいろなアルゴリズムを作っていきましょう!

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